色彩・ファッション

PCCSトーンの覚え方|12種類の違いを図解と練習問題で整理

PCCSトーンの覚え方と12種類の違いを図解・練習問題で学ぶことを示すタイトル付き画像。色見本、ノート、色布の背景

「PCCSのv・b・lt・pが覚えられない」「12トーンの違いが混ざる」と困っていませんか。まずは『鮮やかさが中心の1つ・明るい3つ・暗い3つ・灰みの5つ』に分けると、12個を一度に丸暗記するより整理しやすくなります。

PCCSのトーンは明度(明るさ)と彩度(鮮やかさ)を合わせた「色の調子」です。この記事では12種類の名前・記号を自作の概念図で分類し、似たトーンの違いを整理したうえで8問の確認問題に挑戦できます。公式の色票を再現した図ではないため、画面の色だけでトーンを断定する練習にはしません。

先に結論|12個を4グループで覚える

①純色:v(最もさえた)/②明清色:b・lt・p(白方向へ明るい)/③暗清色:dp・dk・dkg(黒方向へ暗い)/④中間色:s・sf・d・ltg・g(灰み・鈍さを含む)。これは覚えるための整理で、実際の色票の混色手順を表すものではありません。

PCCSのトーンとは?色相ではなく「明度×彩度」のまとまり

PCCS(日本色研配色体系)は、色相(赤・青などの色み)とトーンを組み合わせて色を整理する仕組みです。例えば同じ青系でも、薄い青・さえた青・暗い青はトーンが異なると考えます。色相の24番号や並びを先に復習するなら、色相環の覚え方(ID541)を参照してください。

「明るい」と「鮮やか」が混同しやすい場合は、明度と彩度の違い(ID558)を先に確認すると理解しやすいでしょう。トーンは明度だけ・彩度だけで決まる名称ではありません。

図解|12トーンを4つのまとまりで見よう

以下は正式なPCCSトーン図の転載ではなく、学習用に作った分類図です。位置関係・見本のRGB値は公式色票を示さず、4つのグループの数と名称を確認するために使います。

12トーン|4つのまとまりで確認

① 純色:最もさえた(1)

vビビッド

② 明清色:明るく澄んだ方向(3)

bブライト
ltライト
pペール

③ 暗清色:暗く澄んだ方向(3)

dpディープ
dkダーク
dkgダークグレイッシュ

④ 中間色:灰み・くすみ方向(5)

sストロング
sfソフト
dダル
ltgライトグレイッシュ
gグレイッシュ
※自作の学習用分類図。色の配置は正規の明度・彩度座標ではありません。各色はイメージ用RGB色で、PCCSの公式色票・標準RGB変換値ではありません。異なる画面や照明では色が変わって見えます。実物の色の学習には公式テキスト・配色カード等を確認してください。

12種類の一覧|名前・略記号・特徴

略記号トーン名覚えるための言葉
vビビッド(vivid)さえた・最高彩度を中心に考える
bブライト(bright)明るく比較的鮮やか
ltライト(light)浅く、明るく、bより穏やか
pペール(pale)薄く、明るく、彩度が低い
dpディープ(deep)濃く、暗いが色みが比較的強い
dkダーク(dark)暗く落ち着いた
dkgダークグレイッシュ(dark grayish)暗く灰みが強い
sストロング(strong)強く、vに比べてにぶさを含む
sfソフト(soft)柔らかく、穏やか
dダル(dull)にぶく、くすんだ
ltgライトグレイッシュ(light grayish)明るい灰みを帯びた
gグレイッシュ(grayish)灰みを帯びた

※表の最後の列は理解を助ける言い換えです。正式な記号・名称の確認は日本色彩研究所、色彩検定協会などの一次資料を参照してください。

覚え方|3STEPで「色の方向→名前→記号」を結びつける

最初に4グループの個数を覚える

vが1つ、明るい方向が3つ、暗い方向が3つ、灰みの方向が5つ。合計は1+3+3+5=12。まず「どのまとまりか」を判断します。

似たものを「明度と彩度」の言葉で区別する

pは薄い、ltは浅い、bは明るい。dpは濃い、dkは暗い、dkgは暗い灰み。名前の意味を声に出すと、記号だけの暗記より結びつけやすくなります。

名称を隠し、記号だけで答える

図のトーン名を手で隠して「v=ビビッド」「ltg=ライトグレイッシュ」などと言い換えます。次は記号も隠して名前から書き戻し、最後に練習問題で確かめます。

覚え方の補助フレーズは「vひとつ・白方向3・黒方向3・灰方向5」。当サイト独自の整理用フレーズで、公式の語呂合わせ・公式試験問題ではありません。「白・黒・灰」は印象を整理する比喩で、顔料を実際に混ぜる作り方を示しません。

似ているトーンを比較|間違えやすい5組

混同しやすい組見分けるヒント
v と svは最もさえた鮮やかさ。sは「強い」印象だが、vほど純粋にさえたトーンではない。
b と ltどちらも明るい。bのほうが比較的鮮やか、ltは浅く穏やか。
lt と pどちらも明るい。pはさらに薄く、色みが弱い。
sf と dどちらも中間色。sfは柔らかい印象、dはにぶく重めの印象。
dk と dkgどちらも暗い。dkgはさらに灰みが強い。

ここでの比較は典型的な印象をつかむための説明です。実際のトーンは色相によって明度の位置も変わり、画面上の見た目だけで正確に分類できるとは限りません。

無彩色は12トーンに含めない|5つの分類を別に覚える

白・灰色・黒には赤や青などの色相がなく、有彩色12トーンとは別に、無彩色の5分類があります。無彩色の明度の違いも忘れないようにしましょう。

分類記号分類名特徴
Wホワイト白
ltGyライトグレイ明るい灰色
mGyミディアムグレイ中くらいの灰色
dkGyダークグレイ暗い灰色
Bkブラック黒

教材では無彩色をW・Bk、またはGy-5.5のようなグレイの明度値で表す例もあります。分類名の略記号(ltGyなど)と個別色を示す表記(Gy-5.5など)を混同しないでください。色彩検定協会の説明でも、無彩色の表記方法が案内されています。

PCCSの「v2」「p2」は何を意味する?

有彩色の表記は基本的にトーン記号+色相番号です。たとえばv2は「ビビッドトーンの色相番号2」、p2は「ペールトーンの色相番号2」。数字の「2」はトーンの順位や明度ではありません。24色相の番号を覚えたい場合は、先にID541の色相環の覚え方で復習してください。

試験前に注意|新配色カードとトーン図は同じではない

色彩検定協会の資料では、PCCSに有彩色12トーンがある一方、「新配色カード199a」にはsトーンが収録されていないこと、またp・ltの一部には「+」表記があることが示されています。12トーンの概念と手元のカードに収録された色を同一視しないようにしましょう。

練習問題8問|名前と記号を自分で答えてみよう

次の問題は当サイトが作成した学習用のオリジナル問題です。公式の過去問・実際の出題予告ではありません。答えを読む前に、紙やメモに記号を書いてみてください。

問題自分で答える質問
第1問有彩色のPCCSトーンは全部で何種類?
第2問「最もさえた」純色のトーン名と略記号は?
第3問明清色の3トーンを記号で書こう。
第4問暗清色の3トーンを記号で書こう。
第5問中間色の5トーンを記号で書こう。
第6問ライトグレイッシュの略記号は?
第7問「p」と「lt」は、どちらが薄く低彩度の印象?
第8問「v2」の数字2は、トーン番号と色相番号のどちら?

解答・解説|8問の答え合わせ

問題答え・解説
第1問12種類。無彩色の5分類とは別に数える。
第2問ビビッド(v)。まず中心になる1つとして覚える。
第3問b・lt・p。明るい・浅い・薄いの3つ。
第4問dp・dk・dkg。濃い・暗い・暗い灰みの3つ。
第5問s・sf・d・ltg・g。灰みやくすみを含む方向で整理する。
第6問ltg。「ライト+グレイッシュ」を合わせる。
第7問p(ペール)。どちらも明るいが、pの方が薄い。
第8問色相番号。vがトーン記号、2が色相番号。

7問目・8問目のように単語と記号の意味がつながっているかを確認するのが目的です。間違えたものだけ図へ戻り、翌日にもう一度記号を隠して答えてみましょう。

よくある質問

Q. 12トーンは図の位置まで暗記するべき?

まずは名称・記号・明度と彩度の傾向を理解しましょう。今回の図は「4グループで整理する」ための概念図で、正式なPCCSトーンマップの座標を写したものではありません。実際の位置関係を厳密に学ぶ場合は、公式テキストと配色カードを照合してください。

Q. 画面に表示された色からトーンを判断してよい?

画面の設定や照明、色の表示方式によって見え方が変わるため、この記事の色見本を公式色票の代わりにしないでください。まずは語句・記号・分類を正確に覚え、実物の配色カードと見比べることが大切です。

色彩検定の勉強を続けたい人へ|次の学習先

トーンの名前を整理できたら、知識を使いながら学習を進めましょう。以下は既存記事への内部リンクのみで、この記事には講座の申込広告を設置していません。

色彩検定3級の勉強方法・学習計画を見る

公式テキスト・配色カードの選び方を見る

まとめ|「1・3・3・5」の分類から覚えよう

PCCSの12トーンは、純色1・明清色3・暗清色3・中間色5で整理すると全体像をつかみやすくなります。「明るい」「暗い」「灰みがある」などの意味と記号をセットで覚え、練習問題で思い出す練習を繰り返しましょう。無彩色5分類は別枠です。

参考にした一次資料

-色彩・ファッション