色相環の番号や記号が覚えられないなら、PCCSの「2:R(赤)・8:Y(黄)・12:G(緑)・18:B(青)」を先に固定し、反対側と間の色相を埋めるのがコツです。24個を最初から一列で暗記する必要はありません。
この記事はPCCS(日本色研配色体系)の24色相を覚える練習に絞りました。番号が付いた自作の概念図を見てから、手順どおりに覚え、穴埋めを繰り返せます。色彩検定3級の学習を始めた人にも使える内容です。
先に覚える4つの番号
2:R=赤/8:Y=黄/12:G=緑/18:B=青。この4つを時計回りの位置関係で覚えましょう。色票の正確な色みを当てる練習ではなく、まず色相番号と記号を一致させる練習です。
色相環の覚え方の前に|PCCS・マンセル・HSLの違い
「色相環」と呼ばれる図は一種類ではありません。何を勉強するための色相環かを先に決めると、記号や番号を混ぜずに覚えられます。
| 種類 | この記事での扱い | 混同しないポイント |
|---|---|---|
| PCCS | 24色相の番号と色相記号を練習 | 例:2:R、8:Y、12:G、18:B。色相とトーンで整理する体系。 |
| マンセル | 記号の違いだけ説明 | 例:5R 5/10 のように色相・明度・彩度で表す。PCCSの2:Rとは別。 |
| HSL | 画面色の仕組みとして区別 | 例:hsl(0 100% 50%)。0〜360度の色相角を使い、PCCSの24色相番号には対応しない。 |
日本色彩研究所によると、PCCSは色相(Hue)とトーン(Tone)で色を体系化したもの。マンセルは色相・明度・彩度による別の表色系です。HSLはWebで使う色指定の仕組み。HSLの円を24等分して「正確なPCCS色票」と呼ぶことはできません。
図解|PCCSの24色相は「4つの基準色」から覚える
図の1〜24の番号と色相記号を日本色彩研究所・DICの説明と照合し直しました。14・15番の「BG」、17・18番の「B」は意図的な重複で、誤植ではありません。24の番号と24種類の異なる記号が一対一で対応するわけではありません。図の塗り色は画面表示用のRGB近似で、正式なPCCS色票・測色値ではありません。
番号と記号を覚えるための自作概念図(色は正式色票ではありません)。14・15はBG、17・18はB。Oは数字の0ではなくアルファベットのOです。
記号の読み方:「O」は数字のゼロではなく、だいだい(Orange)の大文字「オー」です。さらに14・15はBG、17・18はBという同じ記号が続きます。この4か所も含めて24の番号を覚えましょう。
まず「2・8・12・18」を位置で押さえる
2:R(赤)→8:Y(黄)→12:G(緑)→18:B(青)の順に時計回りで進みます。4つの間隔は数として等間隔ではありません。例えば赤から黄は6つ進み、黄から緑は4つ進みます。「赤・黄・緑・青を6つずつ置く」と誤解しないのが大切です。
反対側の番号は「12を足す」で探せる
24色相を24等分した配置なので、円の反対側は色相番号を12だけ進めた場所です。24を超えたら24を引いて数えます。
| 基準の色相 | 反対側の番号と記号 |
|---|---|
| 2:R(赤) | 14:BG(青緑) |
| 8:Y(黄) | 20:V(青紫) |
| 12:G(緑) | 24:RP(赤紫) |
| 18:B(青) | 6:yO(黄みのだいだい) |
ここでいう「反対側」はPCCS24色相環の位置関係です。モニター上のRGBの補色計算、HSLの角度、あるいは実物の色票の一致を保証する話ではありません。
PCCS24色相を覚える5STEP|先に骨格、最後に細部
最初の4色を声に出す
紙に「2:R(赤)→8:Y(黄)→12:G(緑)→18:B(青)」だけ書いて、図を見ずに言えるか確かめます。
反対側の4色を足す
2↔14:BG、8↔20:V、12↔24:RP、18↔6:yOを確認。色相番号を12進めた位置が向かい側です。
間の記号を埋める
赤から黄の3:yR・4:rO・5:O・6:yO・7:rYなど、隣どうしの順番で確かめます。Oは数字の0ではなく、だいだいを表すアルファベットの大文字Oです。
記号が重なる番号を正確に見分ける
14番と15番はどちらも「BG=青緑」、17番と18番はどちらも「B=青」です。誤植ではなく、24の位置に付けられた色相記号と色相名に重複があります。14→15、17→18の別々の位置を、番号とセットで覚えます。
空欄の円を何度も書く
下の練習シートに、答えを見ずに記号を書き込みます。翌日と数日後に同じ問題を解き、迷った番号だけ復習します。
上の手順は暗記の練習例であり、色彩検定協会が指定した勉強方法ではありません。色票の理解や配色の意味は、公式テキスト・配色カードで補いましょう。
何度も使える穴埋め練習シート|24色相の記号を埋めよう
図を見ずに書く → 解答を開く → 間違えた番号を翌日もう一度。これを繰り返します。スマートフォンでは下の練習図を確認し、紙に書きたい場合は番号をノートに写して使えます。
番号と位置を見ながら空欄を埋める自作概念図。14・15、17・18は記号が重なります。塗り色の正確さを試す教材ではありません。
練習①|基準色から反対側を思い出す
| 問題 | あなたの答え |
|---|---|
| 2:R の反対側は? | 番号__/記号__ |
| 8:Y の反対側は? | 番号__/記号__ |
| 12:G の反対側は? | 番号__/記号__ |
| 18:B の反対側は? | 番号__/記号__ |
練習②|8つの番号を穴埋め
| 番号 | 記号を記入 | ヒント |
|---|---|---|
| 1 | ( ) | 紫みの赤 |
| 4 | ( ) | 赤みのだいだい |
| 6 | ( ) | 黄みのだいだい |
| 10 | ( ) | 黄緑 |
| 14 | ( ) | 青緑 |
| 15 | ( ) | 青緑 |
| 17 | ( ) | 青 |
| 24 | ( ) | 赤紫 |
練習③|1〜24の記号を全部書ける?
| 番号 | 記号を書こう |
|---|---|
| 1 | ( ) |
| 2 | R(赤) |
| 3 | ( ) |
| 4 | ( ) |
| 5 | ( ) |
| 6 | ( ) |
| 7 | ( ) |
| 8 | Y(黄) |
| 9 | ( ) |
| 10 | ( ) |
| 11 | ( ) |
| 12 | G(緑) |
| 13 | ( ) |
| 14 | ( ) |
| 15 | ( ) |
| 16 | ( ) |
| 17 | ( ) |
| 18 | B(青) |
| 19 | ( ) |
| 20 | ( ) |
| 21 | ( ) |
| 22 | ( ) |
| 23 | ( ) |
| 24 | ( ) |
練習①〜③は、このページ内で何度でも繰り返し利用できます。スマホで入力できるフォームではなく、紙やノートに書いて確かめる穴埋め教材です。
解答・解説|迷いやすい番号も確認
練習①・②の答えを開く
練習①:2:R→14:BG、8:Y→20:V、12:G→24:RP、18:B→6:yO。練習②:1:pR、4:rO、6:yO、10:YG、14:BG、15:BG、17:B、24:RP。14番・15番はともにBG、17番・18番はともにBです。番号は別ですが記号と色相名は重複します。
練習③の答えは次の一覧。記号と色名は、日本色彩研究所の体系を説明したDICの24色相一覧と照合しています。
| No. | 記号 | 色相名 |
|---|---|---|
| 1 | pR | 紫みの赤 |
| 2 | R | 赤 |
| 3 | yR | 黄みの赤 |
| 4 | rO | 赤みのだいだい |
| 5 | O | だいだい |
| 6 | yO | 黄みのだいだい |
| 7 | rY | 赤みの黄 |
| 8 | Y | 黄 |
| 9 | gY | 緑みの黄 |
| 10 | YG | 黄緑 |
| 11 | yG | 黄みの緑 |
| 12 | G | 緑 |
| 13 | bG | 青みの緑 |
| 14 | BG | 青緑 |
| 15 | BG | 青緑 |
| 16 | gB | 緑みの青 |
| 17 | B | 青 |
| 18 | B | 青 |
| 19 | pB | 紫みの青 |
| 20 | V | 青紫 |
| 21 | bP | 青みの紫 |
| 22 | P | 紫 |
| 23 | rP | 赤みの紫 |
| 24 | RP | 赤紫 |
解答図:色相記号と番号の確認用。配色は画面用の概念色です。
間違えやすい2つの重複
14:BG/15:BGは両方とも「青緑」、17:B/18:Bは両方とも「青」という記号・色相名です。番号が異なる別の位置なので、学習用の24マスを省略したり、どちらかを誤字として直したりしないでください。公式一覧でもこの重複が使われています。
覚えられないときの復習方法|図を見ない時間を増やす
- 番号は覚えたのに記号が出ない:「2:R、8:Y、12:G、18:B」だけを別紙へ3回書き、次に間を埋める。
- BGとBが混ざる:14・15のBG、17・18のBをまとめてひと組として確認する。
- 図を見れば分かるが自力で書けない:練習③を答えを隠して埋める。正解しなかった番号は翌日再挑戦。
- 色みを見分けにくい:RGBの概念図の色を当てる練習で解決しようとせず、公式の色票や配色カードで確認する。
1回で24色相すべてを暗記できなくても大丈夫。最初は4基準色と対向位置の8色相を目標にして、記号のつながりをつかんでから24色相に広げましょう。
色相環が分かったら|次に何を勉強する?
ここまでで分かるのは、PCCSの24色相の並び方と色相記号です。色彩検定ではこのほか、明度・彩度、トーン、配色なども学びます。色相環の練習を3級の全体計画に組み込みたい人は、次の記事へ進んでみてください。
そもそも「何級から受ける?」「独学と講座のどちらが自分に合う?」と迷っているなら、全級の違いをまとめた記事が役立ちます。
まとめ|「4つの基準色→反対側→穴埋め」の順に繰り返す
PCCSの色相環は、2:R・8:Y・12:G・18:Bを軸に、対向位置と間の色相を段階的に埋めると整理できます。上の練習シートを繰り返し使い、見ずに番号と記号を答えられるか確かめてみてください。
参考:日本色彩研究所「PCCSとは」、DICカラーデザイン「PCCSとは」、MDN「CSSの色相角」。図と問題はSTTOMATO制作のオリジナル学習補助教材です。