「色の名前は読めるのに、色見本を見せられると迷う」「慣用色名をどこから覚えればいいの?」と感じていませんか。
色彩検定3級の慣用色名は、名前だけを何度も読むより、読み方・由来・色の特徴をひとまとまりにして、見ないで答える練習へつなげると整理しやすくなります。
この記事でできること
公式テキストを手元に置き、慣用色名を「読む→結びつける→比べる→思い出す」の順で学ぶ方法を紹介します。色名一覧の丸暗記に入る前に、自分がどこで迷っているかを見つけてみましょう。
ミライ
名前が覚えられないのか、色の違いで迷うのか。まずは、つまずいているところを一緒に分けてみよう。
慣用色名とは?名前の意味と色をセットで覚えよう
慣用色名は、昔から使われてきた呼び名などで色を表す名前です。桜色・山吹色のように身近なものを手がかりにした名前もあれば、染料や顔料などに関係する名前もあります。
一方、「うすい赤」のように色の特徴を組み合わせる表し方は系統色名です。慣用色名と系統色名は、同じ色を違う角度から説明するための手がかりになります。
たとえば桜色なら、まず「さくらいろ」と読めること、次に桜の花びらとのつながり、そして淡い色の特徴へ進みます。名前の説明だけで終えず、手元の公式テキストの色を確かめましょう。
参考:コニカミノルタ「慣用色名/系統色名」、ICD国際カラーデザイン協会「色名辞典」。
最初に確認したいのは「3級で学ぶ対象」と「正確な色」
ネットの色名を全部覚えようとしない
色の名前を調べると、多くの和色名や外来色名が出てきます。最初から広い一覧を覚えると、いま取り組む範囲が見えにくくなります。
色彩検定協会の3級公式テキストの目次には、慣用色名の和色名・外来色名が掲載されています。まず自分が受ける3級の公式教材で、学習する対象を確認することから始めてください。
別団体のカラー検定や、2級向けのまとめとは範囲を分けましょう。この記事の例も、3級の全対象色を並べた一覧や出題予想ではありません。
画面の色だけを正解にしない
スマホの明るさや画面の設定、印刷する紙などによって、色の見え方は変わります。写真やネットの色見本は、名前のイメージを広げる補助として使いましょう。
色彩検定協会は、公式テキストと試験問題・過去問題集の紙やインクをそろえ、色再現に配慮していると説明しています。試験に向けた色の見分けは、公式教材の色見本に戻って確認するのが基本です。
出典:色彩検定協会「公式テキスト」、3級公式テキストの目次。教材をまだ持っていない方は、色彩検定の公式テキスト・教材の選び方も参考にしてください。
慣用色名の覚え方|読み方から復習まで4STEP
STEP 1|読めない名前を先に見つける
公式教材の色名を声に出し、読み方で止まる名前に印を付けます。最初は意味や色を同時に完璧にしようとせず、読みの確認から取り組みましょう。
カードを使うなら、表に色名、裏に読み方を書きます。すぐ読める名前まで何度も書くより、迷った名前を先に確認すると、復習する対象を絞れます。
STEP 2|名前・由来・色の特徴をつなげる
由来を確認し、公式の色見本を見ながら短いメモを付けます。「何から付いた名前か」と「どんな色か」を別々に書くと、由来のイメージだけで色を決めつけにくくなります。
桜の写真を見て花の印象をつかむことと、桜色の標準的な色見本を確認することは別です。身近なものとの連想を入り口にし、最後は教材に載った色で確かめてください。
STEP 3|似て見える色を並べて違いを言う
混同した色を2〜3色に絞り、同じ教材・同じ照明の下で比べます。「どちらが明るく見えるか」「赤み・黄み・青みのどこが違うか」を自分の言葉で説明してみましょう。
色相・明度・彩度があいまいなら、先にその違いを確認すると、比較する言葉を選びやすくなります。トーンの整理が必要な方は、PCCSトーンの覚え方へ進んでください。
STEP 4|隠して答え、間違えたものへ戻る
色名を隠して名前を答える練習と、名前から色を選ぶ練習を両方行います。間違えたら「読み」「由来」「色の識別」のどこで迷ったかを記録し、教材を見直しましょう。
答えを見て「わかった」と思うだけで終えず、時間を空けてもう一度試します。正解したものも別の日に確かめ、覚え直す色だけを残していく方法が使えます。
ミライ
全部を同じ回数くり返さなくても大丈夫。今日は「名前は読めるけれど、色を選ぶと迷うもの」から比べてみよう。
由来を手がかりにするメモの作り方
次の表は、学習メモの作り方を示すための少数の例です。対象級の全色一覧ではなく、色名の由来を覚えるだけで試験対策が完結するものでもありません。
| 色名・読み方 | 名前を覚える手がかり | 公式教材で確かめること |
|---|---|---|
| 桜色(さくらいろ) | 桜の花びらと結びつける | 淡さと、赤の中での色みを確認する |
| 山吹色(やまぶきいろ) | 山吹の花と結びつける | 黄の中での赤みと鮮やかさを確認する |
| 朱色(しゅいろ) | 朱の顔料に関係する名前として整理する | 赤の中での黄みを確認する |
由来の確認には、ICD国際カラーデザイン協会の色名辞典などが参考になります。写真の花や身の回りの物を、そのまま試験用の色見本の代わりにしないことが大切です。
メモは「色名/読み/由来の手がかり/自分が迷った点」の4項目で十分です。公式教材の表や図をそのまま写して配布するのではなく、自分が間違えた理由を短く残してみましょう。
覚えられないときは、練習方法をつまずき別に変えよう
| いまのつまずき | 先に試すこと | 確認できたかの目安 |
|---|---|---|
| 名前が読めない | 色名を見て声に出し、読みを確認する | 読み仮名を隠して読める |
| 由来と名前が結びつかない | 由来を短い一言でメモする | 名前から手がかりを説明できる |
| 似た色を取り違える | 迷った色だけを並べて比較する | 違いを自分の言葉で言える |
| 見ればわかるが答えられない | 色名を隠して答え、答え合わせする | 見本から名前を思い出せる |
| 前に覚えた色を忘れる | 別の日に混ぜて確認する | 順番が変わっても答えられる |
どれも一度でできる必要はありません。色名の並び順を覚えてしまったときは、カードの順を変えるなど、答えの位置を手がかりにしない工夫をしてみてください。
最初は1回に少数の色で試し、混同が増えるなら数を減らします。「必ず何日で覚えられる」という決まりではなく、自分が答えられるかを基準に量を調整しましょう。
独学で進める?解説のある教材を使う?
慣用色名だけでなくPCCSや配色でもつまずいているなら、学習全体の進め方を見直す選択もあります。色名のためだけに、あわてて講座を増やす必要はありません。
まず公式テキストで対象と色を確認し、自分で説明できない部分を洗い出します。そのうえで、動画の説明や問題演習が必要か、いまの教材で復習できるかを考えてみましょう。
必要な勉強時間、独学の進め方、オンライン講座を含む学び方の違いは、色彩検定3級の勉強法・費用・学習プランにまとめています。
慣用色名の勉強でよくある質問
語呂合わせだけで覚えてもいい?
名前や読み方を思い出す補助には使えます。ただし、語呂だけでは似た色の違いまで確認できないため、公式教材の色見本との照合を組み合わせましょう。
由来ではない自分用の語呂を作る場合は、「正式な名前の由来」と分けてメモしておくと混乱を防げます。
スマホの色見本や暗記アプリだけでも大丈夫?
スキマ時間の読みの確認などには使えますが、画面の色は設定や機器によって変わります。色の識別をスマホだけで完結させず、公式教材で答え合わせをしてください。
最初からすべて書いて覚える必要はある?
同じ名前を何度も書く前に、何で間違えているかを確認してみましょう。読みの問題なら声に出す、識別の問題なら色を比べるなど、必要な練習は異なります。
色の名前から由来が想像できない場合は?
見た目だけで由来を推測せず、教材や信頼できる色名辞典で確認しましょう。由来を調べても覚えにくい場合は、まず公式の色見本と名前の対応から取り組んでも構いません。
まとめ|慣用色名は「読める」と「見分けられる」を分けて練習しよう
慣用色名は、読み方・由来・色の特徴をつなげ、名前を隠して答えるところまで進めると、自分の苦手を見つけやすくなります。
今日からの小さな一歩
公式教材で迷う色を少数選び、「読み方で迷う」「色の違いで迷う」に分けてみましょう。正解した回数より、何を取り違えたかを残すことが、次の復習の手がかりになります。
学習全体の順番を整理したい方は、色彩検定3級の勉強法も合わせて確認してください。
参考資料
色彩検定協会|公式テキスト:教材の特徴と色再現。
色彩検定協会|3級公式テキスト目次:和色名・外来色名の掲載を確認。
コニカミノルタ|慣用色名/系統色名:用語の整理。
ICD国際カラーデザイン協会|色名辞典:色名の由来・特徴の参照。色彩検定3級の対象範囲を示す資料とは区別しています。